『おばあちゃんが、ぼけた』

おばあちゃんが、ぼけた。 (よりみちパン!セ 25)

おばあちゃんが、ぼけた。 (よりみちパン!セ 25)

これも職場ですすめられて借りた。


中・高生むけに書かれたシリーズの1冊なので、
その文体などがいまひとつ
しっくりこなかったが、
(前にも同じシリーズの、
小倉千加子の本を読んで、
今イチだなあと思った)
後半部分の、
「死」を看とることに関する文章を読んだときには、
思わず涙してしまった。


介護の仕事をするようになって、
介護関係の本を読むようになり、
今まであまり考えたことのなかった、
自分自身の「老い方」や「死に方」
について考えるようになった。


自分がいつか老いて、
呆けたり、身体が動かなくなったりすることに、
嫌悪感や恐怖はない。


今は自分が介護をする身だけれど、
いつか介護される側になったとしても
そのことに抵抗もない。


でも、老いたり病気になったりして、
医療処置をいろいろほどこされ、
不自然な形で延命されて
死ぬのだけはごめんだなあと思う。


この本に出てくるお年寄りみたいな
死に方がしたいなあと、
それが何よりも、
印象に残った。