『おばあちゃんが、ぼけた』
- 作者: 村瀬孝生
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2007/02/25
- メディア: 単行本
- クリック: 27回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
これも職場ですすめられて借りた。
中・高生むけに書かれたシリーズの1冊なので、
その文体などがいまひとつ
しっくりこなかったが、
(前にも同じシリーズの、
小倉千加子の本を読んで、
今イチだなあと思った)
後半部分の、
「死」を看とることに関する文章を読んだときには、
思わず涙してしまった。
介護の仕事をするようになって、
介護関係の本を読むようになり、
今まであまり考えたことのなかった、
自分自身の「老い方」や「死に方」
について考えるようになった。
自分がいつか老いて、
呆けたり、身体が動かなくなったりすることに、
嫌悪感や恐怖はない。
今は自分が介護をする身だけれど、
いつか介護される側になったとしても
そのことに抵抗もない。
でも、老いたり病気になったりして、
医療処置をいろいろほどこされ、
不自然な形で延命されて
死ぬのだけはごめんだなあと思う。
この本に出てくるお年寄りみたいな
死に方がしたいなあと、
それが何よりも、
印象に残った。